104氏スパーダに出会う

2013.6.22



読者の方が譲ってくれた個体である。



この不思議なご縁が再び104氏をバイク乗りたらしめることになるのであるから世界は実に面白いのである。



当サイトでの読者諸賢への御披露目は104氏の家庭的事情によりもっと遅くなる予定であった。



しかし、104氏に起因する家庭内不誠実のすべてがヨメ様に暴露た今、隠しておく理由などどこにも見当たらないのである。



―――ぽよ氏、ありがちょ!―――



結果オーライ、心からの感謝を叫ぶ104氏である。






























































































さて、愛媛から遥々海を渡って(笑)やってきたこのスパーダについて当時の状態と筆者が初めに抱いた感想を述べようと思うのである。































































































メーターの走行距離は2700キロ強であり、これは前後のブレーキディスクの摩耗やスプロケの摩耗具合から見てほぼ実走行であると判断して良い状態。




















































































































































大変に素性の良好な個体である。



タンクの中にもサビは見当たらず、外装もまだ艶がある状態である。































































































生まれが80年代であることを考えればサビも全体的に非常に少ない。



このスパーダ、10年間ほぼ毎日【ぽよ氏】宅のガレージで眠り続けており、年に数回ほどのエンジン火入れが行われていたという。


































































































少し前に【ぽよ氏】がZXR250を入手されたとのことで今回の好機が104氏に回ってきたのである。







104氏のガレージに到着した時点で、前ブレーキキャリパ固着(ブレーキを掛けるとディスクを挟み込んでしまいタイヤがロックしっ放しになる 笑)、


タイヤプラスチック化、ステムベアリングの経年劣化グリス切れ、リヤブレーキパッド経年劣化剥離、


キャブレター内ドロ沼化(苦笑)、などが観察された。














































アントライオンのキットを組んでのアップハンドル化も観察された。

















































































































































これらについて104氏は語る。



―――もう全っ然OKやわいね。想定の範囲内なんよ―――



さて、スパーダ到着当初はまさかヨメ様に秘密な出来事たちのシッポを掴まれるなどとは夢にも思っていなかった104氏。



どうせ乗れないのならば、コツコツ自分好みに調律しようと水面下でスパーダの整備に精を出していたのである。






(もともとのマシンの状態が良好なことと)その甲斐あって、機能的にはどこに出しても恥ずかしくない(寧ろ胸を張れる)仕様に仕上がっているのである。















































ステム周りはベアリングやレースなどを新品にしてたっぷりグリスアップ後、絶妙な締め付けトルクで組み上げてある。



































































































フロントのサスペンションはシール類を新品にしオーバーホール。
































































































この際にどうしても縮み側減衰と伸び側減衰のバランスがとりにくく


(片方を立てれば片方立たず・・・これは街中ファンライドを最大公約数に求めたメーカーの設計の問題だと思う)


リモーションのサスペンションバルブを導入した。






この効果としてノーマルスパーダ(のフロントサス)ではブレーキング時点からフニャっと沈み込み過ぎてしまうものがコシのある動作へと改善された。



また、オイル粘度による減衰力の調整が縮み側と伸び側のバランスを保ちながら可能となった(と思われる)。


































































































ついでではあるが、イニシャルの調整すら出来ない標準仕様に毛を生やしPOSH製イニシャルアジャスターも装備した(アルマイトはチタン色)


































































































ただしこの際に、ノーマルカラーを入れたのかリモーションバルブに付随してきたカラーを入れたのかが定かでない(酔っ払いの成せる技である)。



ちなみに、ノーマルカラーとリモーションバルブカラーのレングスの差も計測していない(これも酔っ払いの成せる技である)。



まぁ、プリロード最弱時点でビギニングが悪いという兆候も見られず、


今後の傾向としてイニシャルをかけることはあってもこれ以上抜くことはないと思われるので問題はないはずである。


今度バラした時にしっかり見てみるつもりである(ここに書いておかないと忘れてしまう作業・・・)


そんなこんなで見た目も大幅にパワーアップしたと104氏は御満悦である。
















































リヤサスについては、CBR250RR@104号の時と同様にアイファクトリーにてオーバーホールしガス注入用バルブも設えてある。


































































































作動、機能において申し分ない仕上がりである。
















































ピボット廻りはベアリングを新調し、たっぷりグリスアップ。

































































































ホイールベアリング、アクスルシャフト、ハブダンパーも新調した。


































































































ドライブ、ドリブン両スプロケはサンスター製、チェーンはDIDにて520化した。















































前ブレーキシステムは、キャリパーをブレンボキャスティングキャリパーへ換装(サポートはRS125用流用)


































































































ホースはスエッジラインのステンフィッティングとした。
















































ポンプマスターはニッシンのラジアルとした。


































































































後ブレーキシステムは純正キャリパーをオーバーホールし、純正パッドを新調した(ホースは純正ゴムホースの踏み心地がお気に入り)






























































































どっろどろに泥沼化していたキャブはキレイサッパリとオーバーホールし、インシュレーターを新調した。



ガソリンコックを新調し、アクセルワイヤー、クラッチワイヤーも新調した。



【ぽよ氏】仕様だったアップハンドルは丁重に取り外しさせていただき、純正セパレートハンドルに換装した。



ステップはコワース製バックステップに換装した。



バッテリーを信頼の古河製品とし、レギュレーターも純正熱対策済み品に新調した。



プラグはNGKイリジウム新調、コイルは純正品にて新調、プラグコードとプラグキャップもNGK製品に新調換装した。



ウィンカースイッチの渋さ、ライトスイッチの渋さなど、これらの動きをスムーズにする芸の細かさも忘れなかった。



最後にピレリのディアブロ ロッソUを奢り一応の完成を見せる現在に至る。


































































































―――エンジンの吹け上がりは大変にスムーズかつ軽やかやわいね!がんこ気持ちいいんよっ!!―――
































































































初めてスパーダというバイクに乗ってみた104氏はニンマリと笑うのである。




―――全っ然、いい意味で想像と違ったんよ―――





パルルルルルッ、と本当に軽く前に進む車体は完全に気持ちイイ。



















































これは以前、TWIN氏とrideplus氏の先人達に連れていっていただいた三河地方にあるショップで試乗させていただいた新型VTR(モチロン新車おろし)に勝るとも劣らない気持ち良さである。
































































































同じエンジンベース故に当たり前の話であると思われるかも知れないが、80年代生まれのスパーダが現在これらと同じように走ることに感動した104氏である。




完全に整備した状態であるスパーダの)ハンドリングの軽快感は素晴らしい。


ロッソUのサイズをフロント110ー70ー17、リヤ150ー60ー17とした影響か、若干のリヤ下がり傾向っぽい印象はある。


それでもタイヤの転がりがよく分かり、ステムの動きも素晴らしくスムーズで癖がない。


同じ軽量車となるR1ーZと比較して、重心がとっても低く感じられる。


これによる安心感は気楽に付き合う相棒として大きなメリットである。


裏を返せば、速さなどを埒外にして、乗り味だけで語ってもR1ーZの方が切れ味は明らかに鋭い・・・。


スパーダはこの点、安心感、気軽さ、とっつきやすさ、において素晴らしい奥深い美点を持っているのである。



―――奥が深すぎて、しっかり見つめ続けて意識していないと、見えなくなってしまう恐れがあるやわいねw―――



104氏は乗り馴れるであろう頃に訪れるかもしれない新104号との倦怠期に今現在から少しだけ震えているのである。
















―――気の強い美人がR1ーZ。



彼女はご機嫌をとるのにコツがいる分クセを把握さえ出来ればお付き合いは割とエキサイティングさを保ったまま安定するんよ。




比較してスパーダは・・・従順に一歩後ろをついてくる美人やわいね。



彼女はご機嫌などとる必要もなく、変なクセもない。



何を把握しなくてもお付き合いは安定するけれど面白味に欠けるかも知れんやわいね。



だからこちらからパッションに溢るるプレゼントやイベントで2人の関係を盛り立てていかねばならん気がしてるんよ!―――





































































































ま、双方美人であることに変わりはない(笑)




片方の美しさや強さを知ることは、回り回って両方の美しさと強さを知ることになるはずである。





ライディングについても奥深くなること間違いなし・・・かも知れない。






ま、そういう顛末で新104号はスパーダになったのである。






そして本日、ヨメ様に104氏は宣言したのである。







―――うむ、バイク乗りに復活するんよ―――と。





肯定も否定もされなかったということは、全部自分でやれるならO.Kだという意味であると筆者は思う。








ガス、保険、整備、修理、すべてをサイドビジネスから捻出しなければならない船出に104氏はちっちゃくぷるぷる震えているのである。





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