YEBISU エビスビール


エビスビールである。


BORN1887と書かれているがそれは日本麦酒醸造会社が創立された年である。
(本当のコイツの生まれ年は1890年《明治23年》であるのだよ)


産声を上げたコイツの名称は『恵比寿麦酒』であったというのも有名な話である。


1900年《明治33年》にはパリ万博博覧会において金賞受賞。

続く1904年《明治37年》にはセントルイス万国博覧会にてグランプリ受賞。

1943年《昭和18年》には麦酒が配給制となった為いったんは消滅。

その後1971年《昭和46年》28年ぶりに復活。

蘊蓄はここいらで切り上げるとして、発売から現在まで多くのファンに支えられる(支える?)由緒正しき麦酒である!


飲んでみれば簡単にわかることであるが、その味は無類である。


昔から104氏は独自の言い回しでそれを表現し続けているのである。


それが、

「ソリッドなのど越し&ソリッドな苦味&ソリッドな薫り」

である。


分かりにくい表現であるとよく言われるので・・・

その度に104氏はこう説明する。


@「お気に入りの少し大きめのタンブラーに注いだ時の泡立ちを観察してみるやわいね」

A「口を 『い』 と発音するように広げ、咽喉の奥にエビスを気持ち多めに流し込んでみるやわいね」

B「エビスを飲み下した後、鼻腔に抜ける薫りに意識を集中するやわいね、出来れば目を閉じて」

*「一度きれいに注げたらそのタンブラーが空になるまでエビスの継ぎ足しはしない方がいいわいよ」



*104氏流美味しいエビスの注ぎ方
T.タンブラーを垂直気味にして初めに勢いよく注ぐ(泡のフタ部分作製)
U.泡のフタ部分の作製が満足に出来たらタンブラーを傾け静かに注ぐ(泡のフタがタンブラー上端にくるまで)
V.しばらく時間をおいて作製した泡のフタが適度に厚みを薄くするのを待つ
W.泡のフタが薄くなった分だけタンブラー上端まで(少し泡が上端より盛り上がるように)静かに継ぎ足す



@の段階でこれぞ麦芽100%という重厚な泡の舞を観察することができるであろう。

Aの段階で液体が他の麦酒に比べてかたまり感を持って咽喉に当たるのが分かるであろう。
(そのかたまりが咽喉を通る感じがソリッドなのど越しやわいね!)

Bの段階で確かな苦味を感じた後、少し意識して鼻腔から息を抜くとバナナを思わせる心地よい薫りが感じられはしないか?
(その苦味の感じ方をソリッドな苦味と表現し、その重厚で甘いかほりがソリッドな薫りなんよ!)



重厚であれば良いというものでもないとは思うが、この重厚さは秀逸である。



プレミアムモルツのような分かりやすいプレミアム感(ラベンダーのような薫りを伴う重厚さ)ではない。

勿論プレモルも美味い(インプレ参照)。

しかし、プレモルがある種極端にバランスを崩した(花畑に来たような薫りに突出した)美味さなのに対し、

エビスは超整然とした(突出した項目のない)バランスの上に成り立つ美味さなのだ。



この「何も突出しない美味さ」というのは本当に実現が難しい。


重厚さを売りにするでもなく、薫りを売りにするわけでもない。


ただエビスはエビスとして存在しその美味さを認知される。


その美味さが1世紀を超える時間愛され続けている。



昨今プレミアム麦酒が流行り出す遥か昔昔から素敵なプレミアム感を醸してきたエビスに素敵さを感じずにはいられない。



ドライな麦酒が好まれる昨今の風潮に異論を唱える104氏にはこの味こそが日本の誇る麦酒の味だという信念がある。



愛してやまない味だ。



キャンプツーリング先で仲間と飲むならこの麦酒がいい! そう思う。



「お中元やお歳暮にいただくと心から悦べる麦酒やわいね」


某社のドライな銘柄が送られてくると心底ガッカリする104氏はそう目を輝かせて語る。




「なんとなくアサヒ社はトヨタ、キリン社は日産、サントリー社はマツダ、サッポロ社はスバルにイメージが重なるやわいね」

また、意味不明の呟きをみせる104氏である。

・・・が、今回ばかりは筆者も似たイメージを各社に抱いている。



断固エビス、絶対的な存在、うまいビールの代名詞。



称讃の言葉を尽くしても語りきれない104氏の愛が確かにここに存在する!



「ドライな麦酒なんていらんやわいね!」



日本で一番万人に愛される某社のドライなお味の麦酒を敵に104氏がエビスへの確かな愛を叫んでいる。




「お中元もお歳暮もいつなんどきもエビスギフトは大歓迎やわいね!」




この愛を上手く語れないもどかしさにうち震えながら104氏はもんどりうって叫んでいる。


*しあわせのラッキーエビスの存在も楽しい遊び心やわいね


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